頭痛のタイプと薬②〜漢方薬〜

前回の西洋医学での頭痛の分類と薬に引き続き、今回は中医学での分類と薬についてチェックしてみましょう。

中医学での分類は、いくらでも細かく分ける事が出来ますが、今回は9つのタイプで分類したので、自分の頭痛をチェックしてみましょう。

 

頭痛のタイプ〜中医学〜


中医学では、頭痛の原因を大きく2つに分けています。一つは気温や湿度、天候の影響を受けたり、風邪を引いたりした時に起こるもので、原因が外部にあるため外感がいかん頭痛と呼ばれます。もう一つは、体の体調によって起こるため、内傷ないしょう頭痛と呼ばれます。
今回は、外感頭痛を、風寒ふうかん頭痛・風熱ふうねつ頭痛・風湿ふうしつ頭痛の3つに、内傷頭痛は、気虚ききょ頭痛・血虚けっきょ頭痛・腎虚じんきょ頭痛(腎陰虚じんいんきょ腎陽虚じんようきょ)・肝火かんか頭痛・痰濁たんだく頭痛・瘀血おけつ頭痛の6つに分けてみてみましょう。
 

外感頭痛 〜3タイプ〜

✅風寒頭痛

いわゆるゾクゾクと寒気がする風邪の時になる頭痛です。お風呂で温まると楽になります。

症状:寒気首から後頭部にかけてのコリと痛み、くしゃみ、鼻水…

漢方薬:頂調ちょうちょう顆粒(川芎茶調散せんきゅうちゃちょうさん)、葛根湯など

対策:体を冷やさない、温かいものを食べる

 

✅風熱頭痛

春から夏にかけて多く、熱っぽい感じや、喉からくる風邪でなる事が多いです。
 
症状:熱感、張った感じの痛み、口の渇き、目の充血、喉の痛み…
 
漢方薬:天津感冒片てんしんかんぼうへん荊芥連翹湯けいがいれんぎょうとうなど
 
対策:刺激物やアルコールなどは避ける

 

✅風湿頭痛

雨や梅雨時期など、湿気が多い時に症状が出易いです。
 
症状:頭が重い全体的に帽子をかぶったような感じ、食欲不振、軟便、体がだるい…
 
漢方薬:勝湿しょうしつ顆粒、五行草茶ごぎょうそうちゃなど
 
対策:運動や入浴で汗を出す、冷たいものは控える
 

内傷頭痛 〜6タイプ〜

✅気虚頭痛

朝起きた時や、疲れが溜まった時に痛くなることが多いです。
 
症状:シクシク痛む、疲労時に悪化、倦怠感、食欲不振…
 
漢方薬:補中益気湯ほちゅうえっきとう麦味参ばくみさん顆粒など
 
対策:疲れを溜めない、睡眠をしっかり摂る
 

✅血虚頭痛

生理時や貧血傾向の方、血糖が低下している時に起きやすい頭痛です。
 
症状:めまいやふらつきを伴う頭痛、顔面蒼白、不眠…

漢方薬:婦宝当帰膠ふほうとうきこう心脾しんぴ顆粒など

対策:睡眠をしっかり摂る、食事は規則正しく


✅腎虚頭痛

慢性的な頭痛で、冷えの有無などにより対処が変わります。
 
症状:強くないが慢性的な頭痛足腰のだるさ、腰痛、耳鳴り…
 
漢方薬:冷えるタイプ麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう八味地黄丸はちみじおうがんなど
    冷えがないタイプ杞菊地黄丸こぎくじおうがん亀鹿仙きろくせんなど
 
対策:無理をしない、冷えるかどうかで対応を変える
 

✅肝火頭痛

ストレスなど、イライラした時に起き易く、片頭痛が多く見られます。
 
症状:こめかみや側頭部の痛み、目の充血、耳鳴り、口が苦く感じる
 
漢方薬:瀉火利湿しゃかりしつ顆粒(竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう)、釣藤散ちょうとうさんなど

対策:ストレスを溜めない、解消法を作る

✅痰濁頭痛

しつこく長引くことが多く、消化器症状も合わせて起こり易いタイプです。
 
症状:重だるい頭痛、吐き気、めまい…
 
漢方薬:半夏白朮天麻湯はんげびゃくじゅつてんまとう温胆湯うんたんとうなど
 
対策:腹八分を心がける、冷たいものは控える

 

✅瘀血頭痛

体調が悪い期間が長引いたり、慢性病などに伴って起こり易いです。
 
症状:チクチクと刺すような痛み痛みの場所は一定、肩こり…
 
漢方薬:冠元かんげん顆粒、血府逐瘀丸けっぷちくおがんなど
 
対策:適度な運動を心がける
 
 

まとめ


中医学的な分類で漢方薬を選ぶポイントは、頭痛そのものだけでなく、頭痛以外の症状が重要になってきます。
頭痛と一言で言っても、使う漢方薬は様々ですので、必ずご相談の上で服用しましょう。
また、西洋医学の分類と同様に、運動や食事、ストレスコントロールで防げる頭痛もあるので、薬以外の対策もしっかりと考えましょう!
 
 
 
 
2019年2月13日 水曜日