雑食健康本3

お勧め健康本の第3回目は、

「顔をみれば病気がわかる」です。

今回は漫画ではありませんが、イラスト豊富で読みやすい本です。

この本は、日本に中医学を広めた第一人者とも言える、猪越恭也先生の代表作の一つです。
先生は中医学普及に心血を注がれた方で、日本各地にお弟子さんがいます。
何を隠そう、私も猪越先生に教えていただいた教え子の一人です。
既に他界されてしまいましたが、ふと先生の教えを思い出す事があり、今でも助けられています。

この本は、中医学の診断である「望診(ぼうしん)」と「舌診(ぜっしん)」をベースに、体調のセルフチェックについて、わかりやすく書かれている本です。
中医学は、検査機器がない時代からの医学ですので、外から分かる情報を大切にしております。

病気や症状の原因を探る為に、四診と言われる、以下の4つの方法で情報を集めます。
望診:外から見て分かる情報。顔色など。
聞診:声や咳などの音や、体臭や便などの臭いなど。
舌診:舌の色や形、苔の状態など。
脈診:脈の速度、強弱など。

上記の中でも、自分でチェックしやすい望診について、目や髪など、体のパーツ毎にわかりやすく記載されています。
この本を読んでいると、中医学を習いだした頃にすれ違う人や電車の中の人を観察して、望診ができるように特訓をしたのを思い出します。

また、ちょうど中国に研修に行った際に、この本が本場中国の本屋さんで平積みされており、勝手に誇らしく感じた事を覚えております。読めないのにも関わらず、嬉しさのあまり中国語バージョンも購入しました。

中医学を学びたい方、自分で自分の体調、または家族の体調をチェックしたい方にお勧めです。

2021年10月22日 金曜日