雑食健康本1

勝手に健康本を紹介するコーナーの第1回目は…

ねこ先生 トト・ノエルに教わる 「ゆるゆる健康法」です。

1冊目から漫画本ですが、漫画は情報量をギューっと詰め込んでも、サッと読める素晴らしい形式で、もしかしたらアレコレ伝えたい健康本にはピッタリなのかもしれません。

この本は、漢方家、櫻井大典さんが監修しているのですが、彼は中医学に関しての知識はもちろん、心理学にも精通しているので、気持ちの持ち方や物事の捉え方のヒントが随所に散りばめられています。

本の主な内容は、よくある症状や生活習慣に対して、誰もが「簡単に」実行できる対処法を、中医学の視点で書かれています。
中医学を学んだ身からすると、基本的な概念で大切な事なのに、伝えるのが難しい…と勝手に思い込んでいたことが、これでもかっ!と言うほど、わかりやすく、しかも面白く書いてあります。

中医学の内容は、なんだか説教くさく感じてしまうところですが、愛嬌のあるねこが先生役なので、全く嫌味がなく、すーっと腑に落ちる内容になっています。
内容を難しく感じさせず面白く読めるのは、ねこ先生トト・ノエルと主人公である、緩井健子(ゆるいけんこ)のキャラクターが愛嬌たっぷりな上、二人のやりとりが、ほのぼのとしているお陰かもしれません。読み出してすぐに、イラストレーターsimicoさんの絵の魅力にすっかりハマってしまいます。

タイトルの通りに、本に漂う雰囲気も、紹介されている健康法も、とっても「ゆるゆる」ですが、この本を作り上げる情熱や、ボリュームたっぷりの中医学・心理学の知識は、決して「ゆるゆる」ではないことを感じる本です。

中医学に興味がある方や、日々の生活のちょっとの工夫で健康になりたい方にお勧めです。

 

2021年10月18日 月曜日