眠るために薬以外で出来ること
日本ほど眠ることをおろそかにしている国は無いようで、今のところ世界一の睡眠負債王国の座に輝いております。
また、睡眠不足が招く体の不調は数々わかっているのに、未だに「寝ない自慢」がある悲しい現状です。
睡眠不足のデメリット
・生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質代謝異常)
・認知症(アルツハイマー型)
・うつ病
・肥満
・イライラしやすい
・判断力、集中力の低下
・慢性疲労
・成長発育障害
・日中の耐えがたい眠気
もちろん上記以外にもまだまだありますが、様々な病気や体調不良の影に睡眠不足が隠れていそうですね。
まずは睡眠を悪者にしないで、優先順位をあげる必要があります。
また風邪の時や疲れが溜まっている時、寝ないでどうにかしようと思わないことです。
寝ないで疲れがとれたり、風邪が治ることはありません。
睡眠対策
「そうは言っても眠れないんだよ…」
「とにかく寝たいから薬をください…」
そんな言葉が聞こえてきそうですが、まずは眠る準備をしっかりしましょう。
わかっているけど、できないはダメです。
そこができずに薬に頼るのは本末転倒です。
【眠るための快適な条件】
「暗くする」
・海外に比べても、日本の家の中は明る過ぎるようです。時間とともに光量を落としましょう。
・眠る前のスマホの使用禁止。夜の強い光は体内時計を狂わせる原因です。
・暗くても遮光カーテンはNGです。朝の光が体内時計を正しく調整してくれます。
「室温調整」
・過度な熱さ寒さは不眠の原因です。必要であれば一晩中空調を。
・パジャマや布団など温度調整のしやすい環境を作りましょう。
「静けさ」
・人の喋り声は睡眠を妨げます。テレビやラジオにご注意を。
・眠気を誘う音楽は良いですが、タイマーを使って切るように。
「放熱」
・室温だけでなく、体内温度も大切です。体にこもった熱が出ていくと眠くなります。
・入浴は大切ですが、眠りたい2時間程度前に済ませましょう。
・電気毛布は放熱の妨げに。眠る前に切るか、タイマーのセットを。
「リラックス」
・心身ともにリラックスすることが何よりも大切です。
・ストレッチなど体をほぐすことで、心もほぐれます。
・瞑想やヨガなど、自分に合ったリラックス方法を探しましょう。
まとめ
生きていく上で眠ることは食事とともに、とても大切なことです。
眠ることをおろそかにせず、真剣に考えましょう。
上記のような対策でも眠れない時は、いよいよ薬の出番です。
必要に応じて上手に使いましょう。薬についてはこちらを参考に!
でも、中にはこんなパターンも…
1日中ゴロゴロして全然疲れていないのに寝たい。
「いつも3時に起きちゃう。もっと寝たいのに。」
「何時に眠りますか?」
「20時には寝てます。」
……ご年配の方で、よくこのような会話になります。
ご自身だけでは睡眠について勘違いすることも多いです。
家族や友人、そして病院や薬局などで、睡眠についてしっかり相談しましょう。