つら〜い肩こりと漢方薬!

朝から体がバッキバキ。首も肩もパンパンでつらい…

誰もが経験のある肩こりは、もはや国民病と言っても過言ではないですね。
肩こりが生死に直結するわけではないですが、日々の生活に支障をきたし、長引きやすく、なかなか厄介な症状です。

西洋医学では、湿布や消炎鎮痛剤、筋弛緩薬などの対応で、即効性はあるものの、その場しのぎの対処になってしまいます。
また、肩こりのタイプや体質にも関係なく同じ対応ですが、漢方薬ではタイプによって薬が変わるので、自分に合った漢方薬を試してみましょう!

タイプ別漢方薬


風寒侵入(ふうかんしんにゅう)タイプ

急に発症する肩こりや肩の痛みで、冷えが経絡の流れを阻止すると考えます。急に起こる分、回復も早く、漢方薬でも即効性が期待できます。

食事:冷えによる症状のため、体を温める生姜や山椒、シナモンなどがオススメです。

漢方薬:葛根湯

肩こり=葛根湯のイメージがあるかもしれませんが、葛根湯を使うのは、あくまでも急性の肩こりです。頓服で効きを実感出来ますが、慢性的な肩こりに常用する薬ではありませんのでご注意を!

 

痰湿凝滞(たんしつぎょうたい)タイプ

慢性化した肩こりで、天気が悪い日や雨の日は、特に症状が悪化します。また、暴飲暴食が多い太り気味の人にも症状が多いです。

食事:冷たいものを控え、あっさりしたもので腹八分がオススメ。水分補給には、はとむぎ茶を!

漢方薬:二朮湯、防已黄耆湯、薏苡仁湯など

 

気滞血瘀(きたいけつお)タイプ

長期化した肩こりで、ストレスなどの精神的疲労による気血の流れの停滞したもの、パソコンやスマホなどの目を酷使した結果、気血が消耗して血行が悪くなるもの、または肩こりそのものがストレス原因になったものなどが考えられます。

慢性的な肩こりで一番多いのがこのタイプです。仕事がお休みでストレスが無い日や、パソコンやスマホの使用時間が少ないと軽減するのも特徴です。

食事:ストレスが強い時は、香味野菜や柑橘系などの香りの良い食材を。血行不良には青魚がオススメです。

漢方薬:冠元顆粒、加味逍遙散など

まとめ


タイプ別に漢方薬を紹介したものの、店頭で一番多い原因は、肩の運動不足です。

痛みの原因は、動かし過ぎか全く動かさないか、大きく2つに分かれます。

肩こりに関しては、圧倒的に動かしていない状態の方が多いです。

パソコンやスマホを使うにしても、必ず一定時間毎に肩を回してほぐす事が何よりも大切です。

まずは動かす習慣をつけ、それでもダメなら漢方薬や鍼灸治療を試しましょう!

2020年2月15日 土曜日